スズキ、ヒラスズキ再捕。
Jul 21 , 2020
そう言えば、自身でタグ&リリースしたスズキとヒラスズキが、このコロナ自粛期間中に再捕されたんですよ。

まずはスズキから。
今年2月下旬に泉南の漁港でリリースし、数日後に同じ漁港で一旦、再捕されました。
何故「一旦」かと言うとですね…
その頃はスズキがよく釣れていて、釣り堀に勤務する従業員の皆さんが終業後に漁港内でルアーを投げて釣っていたそうなんですよ。
釣れたスズキは釣り堀の生け簀に運んで入れていたのですが、その中にタグ付きのスズキが混じっていたことに後から気付いたそうなんですよね。
「生け簀の中に黄色いタグが付いたスズキがいてるんですけど、もしかしたら、たけまんさんが釣ったスズキとちゃいますか?」
釣り堀に勤務する友人のMさんからそう連絡があったんですが、既にスズキは生け簀の中にいた為にどうすることも出来ず、あとは釣り堀に来るお客さんに釣ってもらうしか方法はなかったんですよね…(汗)
それから2ヶ月半後。
Mさんから「タグ付き釣れましたよ!」と待望の連絡が入り、教えてもらったタグナンバーを確認すると、まさに僕が2月下旬にリリースしたスズキだったんですよね。
釣り堀のお客さんがアジの飲ませで釣ってくれたようで、スズキはしっかり締めて持ち帰ったとのこと。
タグナンバーや叉長などJGFAへの再捕報告はMさんにしていただきました。



僕が2月下旬に釣り上げた時は、リリースするまでずっとエラ蓋を開いて威嚇し続ける気の強いスズキだったんで、よく覚えてるんですよね。



当時はイワシがたくさん入っていたのもあって、リリース後もすぐに食欲が戻ってまた釣られてしまったんでしょうね。
泉南も凄腕アングラーが集結する場所ですから、スズキ達も気が抜けませんわね!(苦笑)
情報をいただき、JGFAに報告してくれたMさんに感謝です!
Mさん。

続いて、ヒラスズキ。
昨年6月下旬、浅い磯のスリットに着いていた叉長50cmのヒラスズキをタグ&リリース。
そして再捕場所は潮岬の沖合いにある定置網で、経過日数は296日。
リリースも再捕も同じ串本の西エリア(枯木灘側)で、地磯か沖合いかの違いだけで、移動距離は殆どありませんでした。
JGFAタグ&リリース調査では、実に70%以上のヒラスズキが5km圏内で再捕されているそうで、大学の研究グループでも同じような結果が出ているようですから、やっぱりヒラスズキは定住性の強い魚なんですね。
その反面、房総半島から紀伊半島まで数百キロも移動する個体が僅かに見れたりと、まだまだ謎の多い魚です。
今回再捕されたスズキ、ヒラスズキは経過日数が少ないので共に成長しておらず、移動距離も殆どありませんでしたが、これもデータの一つ。
もしタグが付いた魚が釣れたら、タグナンバーと叉長を控え、JGFAに連絡していただけるとありがたいです。
JGFAホームページの再捕報告フォーム、もしくは電話でも受付していますので宜しくお願いします。
「標識魚に出会ったらご一報を!」