親父の釣り道具箱
先日、家の物置に眠ってあった親父の釣り道具箱を、気になって出してみる事にした。
親父は昨年の春、肺ガンにより68才で他界したのだが、この釣り道具箱は、その親父がず~っと若い頃、私や兄が生まれる前に、寝屋川の小さな釣具店で購入したものらしい・・・。
母に詳しく話を聞いてみると、昭和44年当時・・・親父がまだ28才の頃に、その道具箱を肩に掛け、よく淀川や貯め池にコイ釣りやフナ釣りに行ってたそうだ。麦わら帽子に長靴という格好で、笑顔で釣りに行ってた若かりし親父の姿を思い出し、母はまた涙を浮かべていました・・・。
親父の性格や仕草は、兄よりも弟の私の方が、そのまんま引き継いでいるらしい。「あんた、ほんまにソックリやなぁ~!」と、今でもよく言われてしまう。当然、釣り好きな性格も引き継いでて、今では親父よりも「釣りバカ」になってしまったが・・・。

40年以上も前の釣り道具箱・・・年季が入っています。
子供の頃、親父はよく私を釣りに連れて行ってくれた。近所の池でフナやタナゴ釣り、海の投げ釣りではカレイ、キス、アブラメ、べラ、ガッチョ、海釣り公園ではサビキでイワシ、アジ、サバ、胴付き仕掛けでメバル、ハネ・・・。
あっ、そうそう!親父の田舎の宮城県に帰った時は、バケツ何杯ものフナが釣れたし、釣り堀ではニジマスもたくさん釣ったっけ。茅葺き屋根の家の前にある小川で、タガメや水カマキリ、大きなゲンゴロウとかも捕れたね・・・。
箱の中身は、鯉の吸い込み仕掛けのハリやオモリが・・・。
自分の過去を振り返るのはあまり好きじゃないけれど、親父との思い出を振り返ると、私も感極まってしまう事がよくある。年を重ねる度に涙腺が弱くなるのは本当の事だ。
振り返ると、親父はたくさん私を釣りに連れて行ってくれた。釣りという素晴らしい趣味を嗜む事ができたのは、何より親父のお陰なのである。
・・・この親父の釣り道具箱は、私が引き継いで大事にしたいと思う。補修を施して綺麗にしてから、私はこの釣り道具箱を肩に掛け、麦わら帽子に長靴という親父と似た格好で、淀川へ釣りに行きたい・・・そう思っています。
その時が来れば、また皆さんにご報告できればいいなと思っています。

コメント
こんばんは。
木の道具箱は何か見覚えあるなあと考えていたら、思い出しました。
今から二十数年前、私がエサ釣りに夢中になっていた頃、田辺の沖磯で木の道具箱を椅子にしてグレを狙っているオイヤン釣り師がいたことを。
そのオイヤンらも、たぶん、たけまんさんの親父様と同年代やったんでしょうねえ。
何だか釣り人の歴史を感じます。
木の道具箱は何か見覚えあるなあと考えていたら、思い出しました。
今から二十数年前、私がエサ釣りに夢中になっていた頃、田辺の沖磯で木の道具箱を椅子にしてグレを狙っているオイヤン釣り師がいたことを。
そのオイヤンらも、たぶん、たけまんさんの親父様と同年代やったんでしょうねえ。
何だか釣り人の歴史を感じます。
>自作マンさん
ありがとうございます。
うちの親父も多分、道具箱を椅子代わりにして、ジッ~…と一人でウキや竿先を見てたんやないかと思いますわ(^_^)
釣り道具は進化していきますが、せっかく古き良き趣のある道具箱を引き継いだのですから、大事にしたいと思っています。
恐らく、この“木製”が味わい深い趣があっていいんでしょうね。
ルアーに関しても、プラスチック製よりも木製ハンドメイドルアーの方が、作り手の魂が垣間見れて感動しますもんね!(^-^)
ありがとうございます。
うちの親父も多分、道具箱を椅子代わりにして、ジッ~…と一人でウキや竿先を見てたんやないかと思いますわ(^_^)
釣り道具は進化していきますが、せっかく古き良き趣のある道具箱を引き継いだのですから、大事にしたいと思っています。
恐らく、この“木製”が味わい深い趣があっていいんでしょうね。
ルアーに関しても、プラスチック製よりも木製ハンドメイドルアーの方が、作り手の魂が垣間見れて感動しますもんね!(^-^)