ヒラスズキの再捕結果報告
タグ付きヒラスズキの再捕報告をしてから20日ほど経ったある日、待望の再捕結果がJGFAから届きました。
いつも母親任せにしている郵便受けのチェックを毎日自分でするほど、再捕結果が気になって気になって仕方がなかったんですよね~(笑)
とりあえず会社から帰宅したばかりだったので、「まずは風呂に入ってスッキリしてから、晩酌のビールを飲む前に結果を見よう!」と思い、そそくさと風呂を済ませました。
部屋着に着替えて、食卓のいつもの位置にあぐらをかいて座り、封筒にハサミを入れて中身を取り出しました。
まずは再捕御礼の挨拶状を読み…
次に記念品のストラップを手に取って…
さぁ~再捕結果を拝見や!
…んっ!?
なんと…!!
放流者はmasaさんですや~ん!!
再捕率が低いうえに、放流者が知人のmasaさんだったことにビックリ!!
…と同時に「なるほどな!」と納得。
何故ならば、再捕したヒラスズキはとても綺麗な魚体で、コンディションが良かったからです。
放流者がちゃんとタグ&リリースしたからこそ、その後も生存して再捕に至ったのであり、それがmasaさんだったから僕も納得できた訳ですね。
再捕までの期間は161日。
約5ヶ月での再捕となりました。
叉長も68cmとほぼ同じ。
ヒラスズキは成長が遅く、5ヶ月ほどではあまり成長しません。
もちろん地域差や個体差もあるとは思いますが、80cmを超すランカーサイズになるまでには10数年、85cm~90cmなら15年~20年掛かるとも言われています。
そして移動距離。
これも同じエリアでの再捕で、移動距離がありませんでした。
同じエリアに居着いたヒラスズキのようですが、真冬~初夏にかけて161日間も同じエリアに居着いてたかどうかは微妙ですね。
成熟した個体だったので、恐らく産卵にも加わり、捕食回遊しながら、また戻って来たと思われます。
◇ ◇ ◇ ◇
今回の再捕結果では、ちゃんとリリースすれば、また同じエリアで釣れる可能性があることを証明しています。
その一方では、房総半島~紀伊半島へ驚異の大移動をするヒラスズキがいたりと、生態はまだまだ明らかではありません。
ただ、今回のような同じエリアに居着くタイプ、また戻って来るタイプのヒラスズキを無闇にキープし続けるとどうなるか…?
やはり、将来の為にもリリースは有効な手段に変わりありません。
夢は、また誰かの手へと繋がっていく。
もしかすると、また逢えるかも知れない。
今回、それを実感できたことで、ヒラスズキへの慈しみが更に深まった気がします。
ありがとう。
この後、晩酌のビールが進んだのは言うまでもありません…(笑)
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