清流の川鱸、川チヌ
鱸はこの川を、いったい何処まで遡るのだろう。
流程が長く、幾度も蛇行する川。
名も知れぬ瀬と淵。
鱸はどの淵に身を潜め、どの瀬で餌を食うのか。
静まり返った夜。
孤独にキャストを繰り返す。
暗闇の中、不安と恐怖に追い討ちを掛けるかのように、獣の鳴き声が山に響く。
そして何の反応もなく、初日の夜を終えた。
翌朝、暗い内からポイント入り。
日中の下見で落ち鮎が溜まっていた下流域。
下流域と言っても、河口から何キロ上流になるのだろう。
潮の影響がギリギリ届く山間部だ。
答えは早かった。
ようやく釣れた、今シーズン1本目の川鱸。
下見に費やした時間を考えると、価値ある一本だ。
清流の鱸は美しい。
そして、嬉しいゲストも…
55cmの川チヌ。
夜明けを迎え、同サイズをもう1枚追加。
夜が明けてからは、再び下見。
前日に見た良さげな瀬を実際にチェックする為だ。
念の為、熊鈴を携帯している。
命を全うした鮎を手に、自分の生き様を問う。
こんな俺など、この逞しい鮎達に敵うはずがない。
夕暮れ時、チェックしたポイントに再び入り直すも、全く反応なし。
翌朝は、前日に釣れたポイントで釣果を期待をしたが、一転して何の反応もなく、ここで納竿となった。
今回のヒットルアー。
スイ~ポッパ120、チャートバックパールと落ち鮎カラー。
さて、次は何処で竿を出しましょうか。
清流のシーズンも残りあと僅か。
良き出逢いに期待したいものですね。
【TACKLE DATE】
ROD : 天龍 Shore Renge-Master 86ML
REEL : DAIWA セルテート3012H
LINE : PE1.5号
LEADER : フロロカーボン25LB
HIT LURE : スイ~ポッパ120
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