ウミガメの季節

たけまん

2012年05月30日 23:11



5月27日(日)

この日は南紀で待望のヒラスズキ狙いだったのだが、朝マズメを二度寝によってハズしてしまった。この時点でかなり気合いが足りない・・・(汗)

すっかり明るくなった海を見に行くと、波をじっくり観察するまでもなく、かなり高いウネリが打ち寄せていた。遥か南海上にある台風2号の影響であった。

ウェットスーツ・スタイルの先行者2人組が、強烈なウネリに悪戦苦闘しながら釣りをしていた。単独の僕は、直接ウネリが届かないような入り組んだ磯へと移動。ゆっくりとタックルの準備を済ませてから海岸へと下りた。



・・・すると、恐らく死んで間もないと思われるウミガメの死骸がそこにあった。波打ち際の岩陰に隠れて、ひっそりと力尽きたように息絶えていた。

死んで数日経った個体は死臭が風上から漂ってくるが、このウミガメは死臭もなく、まだウジも沸いていない状態で、目玉だけが仕事の早いトンビにくり抜かれていた以外は、まだ生きてるんじゃないかと思えるくらい体に艶があった。

甲長約1メートル。恐らく何十年もこの厳しい自然界で生き抜いて来たのは間違いないだろう。

甲羅にそっと手を添えて、「お疲れ様やったね・・・」と、ウミガメの命を労った。



そんなウミガメの死骸とは対照的に、大海原では元気なウミガメが活発に泳いでいた。この時期はウミガメの産卵期に当たるらしいのだ。

この日も幾度となくウミガメが僕の前に現れた。得体の知れない茶色い物体がゆっくりと浮いてきたと思ったら、ポッカリと頭を出す。結構なサラシや流れであってもお構いなしだ。

ウミガメがいると魚が釣れないと言うが、それは本当なのだろうか。僕も経験上、釣れた試しがないが・・・(汗)

でも、だからと言って腹が立つ訳でもなく、逆にホッコリと心が和んでしまうのだ。








死と生をまざまざと感じ取れる南紀の海は、やはり素晴らしい。



今回のウミガメの漂着死体や、頻繁にあった目撃情報は、日本ウミガメ協議会へ連絡させて頂いた。





【アカウミガメ】










さてさて、肝心なヒラスズキの釣果の方だが・・・





時として、釣果は肝心ではない!!





そう・・・




ボーズでした!(笑)





釣果が無くても、ウミガメから何かを学んだなら、それでええやんね?(汗)

新規ポイントも歩き疲れるほど探索できたし、次に生かせれば、それでええやんね?(泣)




ヒラスズキの居場所までは何とか辿り着けたものの、数度のバイトを拾えずノーフィッシュ・・・。




まぁ、収穫のある釣行なら、それで良しや!






そんな中、今回はちゅーべーさん達にお会いできた。

お話を聞くと、朝のウェットスタイルの2人組はちゅーべーさん達だったようで、あの過酷な状況の中でヒラスズキを釣り上げていたのはお見事!

ちゅーべーさんの勇姿は、コンキチさんのブログ「コンキチ釣中毒記」で!


ちゅーべーさん、また機会があれば、「玉家」さんで飲みましょね!






南紀の最終ポイント、夕陽が西の山にゆっくりと沈んでいく時、白いサラシの向こう側で、またウミガメがポッカリと頭を出した。

ヒラスズキが釣れずに難しい顔をしていた僕の頬が緩み、最後にまた、ウミガメが僕の心を和ませてくれた。





しかし、今期も本当にウミガメによく遭うね。




竜宮城に行ける日も近いかも・・・?(笑)










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